スロウな『のんのんびより』のプロローグがすごい

さて、そろそろストーブを付けたくなったり、邪魔な扇風機をかたす季節になってきました。10月からはじまった今期アニメも1話がだいたい出揃いましたね。
じぶん的には今期アニメはどうもノレる作品がでてこないなー、もうアニメ卒業かなー。なんて悲しく思っていたんですけど
そんな中でこれはスゴイ!ってやられてしまったのが『のんのんびより』のオープニング曲が入る前のプロローグです。それで久しぶりに記事を書く気分にもなりました。

あらすじ

第01話 転校生が来た
一条蛍は、両親の仕事の都合で、東京から「旭丘分校」に転校することに。しかしそこは、自分を含め、全校生徒が5人しかいない学校だった!東京から転校してきた一条蛍、ムードメーカーの越谷夏海、女子最高学年の越谷小鞠、独特の感性を持つ最年少の宮内れんげ、まったりした田舎の大自然の中で過ごす彼女達の日常がはじまる!

脚本:吉田玲子 コンテ:川面真也 演出:川面真也 作画監督:大塚 舞/井本由紀

「劇場版 のんのんびより ばけーしょん」公式サイト より

スロウアニメ万歳


アニメ『のんのんびより』が始まってまず映し出されるのは長閑な田舎の風景。

ひたすら田舎の風景が映し出される。後ろに流れる和やかなBGMには何故か下手くそなリコーダーの伴奏がついています。

通学路であることをしめす看板。田舎です。

古い和風の家で学校にいく準備をする子供。田舎にしかこういう家は無い。北海道ではこういう家は存在しません。

ダンボールが縛ってまとめてある

田舎っぽくない洋風の家。北海道にもこういう家はあります。

「ここがうちの村、のんびりのどかな所なん。でも時々おもうの、もしかしてうちは……」
アニメが始まって2分30秒ほどたってやっとここでキャラクターの台詞が入る。この時点でこのアニメのペースがめっちゃまったりなことに気がつく。

後ろから来た子にランドセルを背負った子が呼び止められて振り返る。ここでBGM伴奏の下手なリコーダーはこの子が吹いていたことが分かる。
そしてさきほどの台詞に続く疑問を発する

「田舎に住んでるの?」


そうだよ!!ってぼくのなかの全視聴者がツッコんだヨ!!!
というか、このボケのために2分半もひたすら長閑な田舎を映してたのかい!
2分半あったらてーきゅうなら1話終わってるし、キルラキルだったら蟇郡 苛のハイテンションなバトルシーンが始まってる時間だよ!!
でもこのめちゃくちゃスロウリィなテンポ。今まで無かったわー。めっちゃ癒されますわ〜(*´∀`*)
一瞬のカットに読めない字を書いたり、情報量を詰め込むだけ詰め込んで勢いをだしたりする昨今のアニメ作品へのアンチテーゼ。それが『のんのんびより』なのかもしれないと思ってしまいかねない。

まじめなはなし

ふざけて書いたけど、僕はこのアバンが大好きでめちゃくちゃ凄いことをしていると思ってます。
なぜなら、世界観を説明するのと同時にキャラクター紹介をして、しかもそれを1つのシュールコントとしても成立させるっていうハットトリックをやってるから。
2分半でだいたい『のんのんびより』がどんな作品かっていうのを説明できてるんですよー。みんなも見ればわかる!
しかもコントも『のんのんびより』の作風ままのもので、コント内容がたぶんこの作品のテーマになっていると思う。こんなに綺麗な導入みたことないデス!

というわけで、本編のことは一切書いてないけど本編も素晴らしかった!(中当てとか懐かしいね!あとカギっ子!)
やっぱり自分の映像作品の好みとして画を見て「読み取るもの」であって欲しいというのはあるかもしれないです。すごい勢いで説明すればいいってもんじゃないんだよ!>キルラキル
個人的に『のんのんびより』は今期で一番楽しく観れそうな作品になりそうで生きる希望が湧きました!スタッフのみなさんありがとうございます!