『のんのんびより』3話。家族とご飯のはなし
にゃんぱすー。
今期最強いやしアニメ『のんのんびより』は3話も素晴らしかったので感想を書くよー
いま『のんのんびより』がアツい!はてな界隈でもいっちゃん注目されてる気がするのです!(贔屓目か?)
でも、その証拠にほら!
のんのんびより論壇がはてな村で白熱中- 玖足手帖-アニメ&創作-
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20131020/1382251878のんのんびより2話〜錦織博の距離感〜- まっつねのアニメとか作画とか
http://d.hatena.ne.jp/mattune/20131015/1381832490
大好きなのんのんにはもっと伸びてほしいのでう↑ち↓も記事書くのん。
のんのんびよりの凄さって一見ゆるくみえるのに実はすごく計算されて作られてるという所だと思うのよー
では、ぼちぼちとAパートの感想から
Aパート感想
今回は姉妹の妹のほう。夏海視点で物語が語られていきます。
Aパートは先生に遠足と騙されて、田植えを手伝う話。Bパートは姉妹が家出をする話でした。
共通するのは両方とも「食べ物」が出てくるところかな。
Aパートで面白いなとおもったのは、ほたるんが先輩のおにぎりがもらえると聞いて鬼のように田植えをするところ
視聴者は2話のほたるんの濃い描写を見てるから「ほたるんガチレズキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!」って思ってるけど
これにたいして越谷姉妹やれんげは「ほたるんはおにぎり好きなんだね」って認識なところです。
よくあるアニメだとほたるんの「百合属性」は周囲に認知されて、ネタにしていじられるんだけど、のんのんびよりはちょっと違います。
あまりキャラクター同士が内面を覗きあってないというか、メタ視点をもっていない感じなんですよね。
登場人物はだいたい中学生以下なんで、他人に対しての視線をあまりもっていないのも自然に感じられます。
メタアニメと非メタアニメ
しかし最近いろいろなアニメを観ていると、どんどんメタ度が上がってきている気がするんですよね。
のんのんはそこに一石を投じてくれそうな予感があります。
作中キャラクターの認識で作品のメタ度が変わるってどういうことかを図にしてみました。
下の図は普通のアニメを見ているときの視聴者の視線です。視聴者は現実に寄ってキャラクターを視ています。
次は作品中でのキャラクター同士の視線の図。アニメの世界観やキャラクターの認識に寄ってみています。
ここでキャラクターが見ているものの認識と視聴者のそれが重なるとき、視聴者の第三者視点は薄くなって現実とアニメの境界があやふやになって
共犯関係めいたものも生まれて作品メタ度が増します。
今期の『てさぐれ!部活もの』とか声優をキャラクターにのせるってのが視聴者側で意識的に行われる作りで、もうなんだかすごいですよね。視聴者がキャラを作ってるというか。
こんな風にアニメと視聴者が共犯関係的な作品が増えたのは、ニコニコ動画やまとめサイトで視聴者同士が気軽にアニメの感想を言い合える環境ができたせいかなっておもいます。
そんな環境ではリアクションに結びつきやすくて、視聴者同士コミュニケーションがとれるメタネタの需要が増してくるのではないでしょうか。
Bパート感想
さてさて、Bパートはまた非常に寓話的というか、物語になっています。
家出をして、昔作った秘密基地にきた姉妹。夏海は姉に「姉ちゃん一人くらい私が養ってやるって!山菜取りとか猪狩りとか」というけど
Bパートのテーマってこれなのかなって思いました。「誰が誰を養っているのか」というお話です。
夏海は私が養うって姉に言うけど、猪を狩るとか非常に子供じみた案です。
その後、小鞠からお菓子のキットカットをもらいます。実際食べ物を持ってるのは姉である小鞠なんです
でもそれも食べ物というか、小さいお菓子一つしか持ってない。
そこで過去に家出したことがあるという回想が挿まれます。
過去の回想が入れられることでグワーンと姉妹のもつ関係性の歴史性が立ち上がってめちゃくちゃ良い。
昔、同じように家出したなつみがその辺に生えてる雑草(=食べられないもの)を食べてしまい、具合が悪くなって家に帰ったという回想です。
これは一人では生きていけない(=食べていけない)子供であることの暗喩かな? それと比べるとキットカットを持っている現在は少し成長していると受け取れます。
家出の原因となった猫をみつける夏見
でも猫も家族のために食べ物を探していたことを知ります
ここの子猫が3匹なのは越谷家に対応してる。
そして秘密基地(=大人のいない家)をでて家に帰ることにした姉妹
家で待っていたご飯はおいしそうな鮎の焼き。やっぱり姉妹にもまだまだ親が必要だよねってわかります。
今回の話では夏見姉妹の関係性が深く掘り下げられてて面白かったです。
最後視聴者はやっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんだよねってオチに感じますが、きっと夏見はその辺あまり分かってないですよね。
3話は周囲も、夏海自身もわかってない夏海の子供っぽさがうまく表現されていて流石だなーと思いました。
次回はれんちょん回ですが今から楽しみですわー。