『ラブライブ!』6話感想

・今週のあらすじ
生徒会からμ’sの紹介映像を撮影したいと取材が来る。
協力すればカメラを貸してもらえてPVの撮影ができると唆された穂乃果たちは副会長の取材を受けることに。
そんな中、副会長からμ'sのリーダーは誰かと聞かれたメンバー達は、みんなでリーダーを決めようという話になるが…



・Aパート
  
最初のこのカメラをみてる穂乃果がちょっと怖かった。
だって物理的にありえないじゃん!この画!(笑) アニメでしかできない表現だよね。すこし攻殻機動隊を思い出したりした。

  
んでその後は穂乃果の授業風景を隠し撮りしたり、小鳥ちゃんのミナリンスキー証拠がまたひとつという感じで。いい感じなのは凛ちゃんがカメラを持ったりして色々動いてることですね、4話でμ'sに加入する動機があまり描かれなかった彼女の掘り下げが着々と行われています。ラブライブは本当にどのキャラも大事に扱われている感じが伝わってきていいね!

あと真姫ちゃん「撮らないで!」のアップからそれがカメラのモニターに映し出されてるカットにとぶ演出が時間の省略としてすごく格好よかったです。コレって実は今回の落ちとも繋がってるんじゃないかと思ったり…。
  
各メンバーにカメラを向けてインタビューを撮る風景はとてもドキュメンタリーっぽい。そもそも今回はアニメのなかでPV撮影をやるという非常にメタメタな話な気が。

・Bパート

リーダーを決めるためのゴタゴタ。おもにニコが巻き起こしてる感じでしたね。
まぁ、穂乃果さんはリーダーっていうかコマシのプロだよねー
今までのはなしは穂乃果が周りの女生徒をコマしてメンバーにしていくっていうヤンアニの『ゆりキャン』みたいな話として見ても面白い(笑)

真面目な話、主人公の魅力的な部分を作中でキチンと描かれているところがこの作品の良いところの一つですね。そこが描かれているから穂乃果がみんなの中心にいることに「納得」できます。
しかしやっぱりリーダーっていうのはまずビジョンを掲げるものだよねー。穂乃果は社会に出たら一番成功しそう。そしてそれを見て焦るエリーチカ先輩が闇落ちするのが見える。


・まとめ
  
ここ最近のはなしでμ’sメンバーが3人から7人に増えたので、このタイミングでみんなを引っ張っていく穂乃果と、メンバーの結束を再構築する話を入れてくるのはすごくいい構成だなーと思いました。
ただμ'sメンバーのニコの扱いは真面目にみると可愛そうな気も…(笑)だれかフォローしてあげてよぉ!

なんでいまアイドルアニメなのか

ラブライブ!』おもしろすぎぃ!(*>∇<*)
始まる前はまったくチェックしていなかったんだけど、2話から見始めて「アレ?これ面白くね?」となり、1話を見て「やっぱり面白いじゃん!」となり、
3話の初ライブ回はほんと神回でしたね!今ではもう今期で一番楽しみにしちゃってる自分がいます。


ラブライブ!に注目するようになって今期アニメを見てみると、アイドルものが多いことに気がつきました。
いまアニメ界はアイドルブームだよね。
今やっているものだけで、アイカツプリティーリズムAKB0048などなど。

なんでこんなにたくさんのアイドルモノが一時期に出てきたのかを考えてみました。





・アイドルという存在への注目度があがった
2010年代ではAKB48のブレイク、スマイレージやモモクロなどアイドルグループの成功によってアイドルというものについて社会的な認知度、関心が非常に高まりました。
またアニオタ界隈では、アイドルマスターの盛り上がりもありアニメを見る層にもアイドルに対しての関心が高まっていたと思います。


・演奏、ダンスシーンのコンテンツ化
アニメ界隈では、2006年より放送の『涼宮ハルヒの憂鬱』の文化祭ライブシーンは運指レベルで作画にこだわり、どの弦が揺れているかわかるという圧倒的クオリティの高さによってに多くのアニオタを魅了しました。

また同作品のEDでの「ハルヒダンス」はYoutubeニコニコ動画によってオタク文化圏にひろく拡散していき、以降そのようなコンテンツがオタク達によって消費、MAD化され作品のプロモーションが複製されていくという事を発見したアニメーション会社はどう取り入れるか模索していきます。
もちろんEDでダンスを踊るアニメも大量に作られて(プリキュアシリーズ、キングゲイナー等など)、「EDで走るアニメ」につづいて、「EDで踊るアニメ」というジャンルを作りました。

個人的な話だと、ラブライブ!1話のミュージカルからダンスに入るようなEDは実はダンスをコンテンツとする手法はインド映画に源流があるのだ!と主張するものだと思ったりなんかしました(笑)


また演奏シーンを見せ場にするという方法論はハルヒと同じ制作会社の作品である『けいおん!』へと受け継がれています。その頃にはアニオタ達にも演奏シーンは作画が良くハイライトシーンであるという認識が根付いていて、そのような演出は作中で使われる曲の売上にも貢献するようになりました。その流れは『アイドルマスター』『坂道のアポロン』へとつながっているとおもいます

つまりライブシーンは制作者がそのクオリティを発揮する場所であり、視聴者たるアニオタもそれに注目している、という土壌ができているんです。しかもそれはビジネス的成功にもつながっていることも既に証明されています。ライブシーンはアニメ中のコンテンツとして非常に優秀なんじゃないでしょうか。


・3DCG技術の進歩
けれど前述したようなライブシーンを作中で取り扱うのはたいへんです。
視聴者にはクオリティの高さに期待されているので、下手なものは作れない。
また動きの多いダンスシーンで魅せるとなると膨大な作画パワーが必要です。ということは莫大な予算がかかるということになります。

それを解決したのが昨今の3DCG(トゥーンレンダリング)の技術進歩の速さだと思います。
90年代後期、3DCGは劇場版アニメなど一部にしか使われていませんでした。また3DCGで作られたものはセルアニメの中では異物感がつよく、背景などでしか使われませんでした。

(初期のトゥーンレンダリングが使われたもののけ姫

 それが今では普通のテレビシリーズで3DCGで作られたキャラクラーが踊ったりモブとして違和感なく動いています。この進歩の速さは驚くべきものです。
この技術の進歩とコストパフォーマンスの向上により、低予算でもライブ(ダンス)シーンが作ることができるようになった結果としていまの氾濫があるんじゃないかな。
なにせあのgdgd妖精sのEDでさえ踊ってるのだもの。



というように3つ理由を考えてみましたが実際どうなんでしょ。
このブームはこれからのアニメはどこに向かうのかを示してくれている気がするんですよね。
安易な発想だと、3DCG技術が安くなることでインディーズからロボット物やアイドル物のヒット作がでてくるのかなーなんて思いますが。


あんまり言及しなかったけど、キッズアニメきらりん☆レボリューション』や『リルぷりっ』などのメディアミックス手法の影響もあるとおもいます、でも自分はこのへん見てないからなー、なんともいえんとです。

あと今回記事を書く前にalphabateさんのアイドルアニメが増えてきた37の原因 - 藤四郎のひつまぶしをみつけて大いに参考にしました!
結局同じようなこと言ってるなーって感じになっちゃいましたが、あわせて読めばより面白いものが見えるかもです。
3DCGの歴史に関しては今日は歴史のお勉強・・・・ | 人は気にならないだろうけど私は気になる。がわかりやすく、かつ面白く書かれていて素晴らしかったです!
ブログでなにかを書こうとすると面白いブログを見つけられるということがわかって楽しかったです。

まおゆう魔王勇者 1話感想

魔王マジわっち

巷では狼と香辛料3期ともいわれてるアニメ『まおゆう 魔王勇者』を見てコレおもしれー!ってなって、もう5回は見なおした
そもそも元は2ちゃんねるのSS(ショート・ストーリィ)で台詞のみで物語が進行されていくという形式で
これをアニメ化するというのは中々のチャレンジだと思うんですが、第1話はとてもよく原作をアニメ化していました。

冒頭、原作では魔王が勇者を経済データを基に説得するという絵的に動きのない場面が長くつづくんですが、アニメでは会話に合せてこれから出るキャラクターを紹介をかねて差し込んだり、原作にないランプを登場させたりして飽きさせないうまい作りになっているなと思いました。
また1話全体を通して見るとグワーと画面に集中させたあとはおっぱいやギャグで緩くしたりしていて、はなしの緩急のリズムがとても気持ち良く作られてるなと感じました
テクスチャをバリバリきかせた背景美術もかっこ良かったですね。あと背景で動いてる3DCGのモブがエヴァ破に使われてたものと同じくらいの出来で驚きました
もっとコストが安くなって作画パワーなどを他部分に使えるようになるといいなーなんて思ったりしますね


魔王のおっぱいが揺れすぎ、キャラがあざと過ぎるという意見があるけど、自分はそもそも制作会社は円盤を売らないと儲けにならないので昨今の現状を考えると作品に萌え豚的要素がはいるのはもう仕方がないことだと思っています
この作品の場合メインとなるお話はひたすら経済知識を披露していくものなので、いい塩梅になるんじゃなかろーかと。

とりあえず第2話をチョー期待して待っています。正直SAOのときはこんな感じに1話が最高で以降ガッカリしっぱなしだったので不安ですが